≪神本2冠 リオへ大きな一歩≫
体操は個人総合決勝が行われ、男子で予選1位の神本(かもと)雄也が87.950点で優勝した。この種目の日本勢では、1974年テヘラン大会の堀出一夫以来10大会ぶりの優勝で、神本は団体総合に続いて2個目の金メダル。山本雅賢(まさよし)が87.500点で2位に入った。
女子では石倉あづみ(ZEROク)と、山本優理子(戸田市SC)が登場する。
世界選手権を控え、一線級がいない大会であっても、歴史に日本勢40年ぶりの金メダルが刻まれることに変わりはない。体操の男子個人総合を制した20歳の神本は「大会のレベルがどうであれ、出るからには優勝したいと思っていた。目標が高すぎるとは思わなかった」といい切った。
団体金メダルに貢献し、トップ通過した予選ほどの安定感はなかった。2種目目のあん馬でミスが出て、ライバルの山本にリードを許した。それでも「最初の床運動が良かったので、プラスマイナスゼロ」と引きずることはなかった。終盤5種目目、日本トップクラスのDスコア(演技価値点)を持つ得意の平行棒で15.500点をマークし、狙い通りに逆転した。