今シーズン、渡部選手は人が変わったように強くなった。4月の日本選手権では100、200メートル平泳ぎ、そして200メートル個人メドレーの3冠を達成。続く6月のJAPAN OPEN2014では、100メートル平泳ぎで1分5秒88の日本新記録を打ち立て、世界との距離をグッと縮めた。8月にオーストラリアのゴールドコーストで行われたパンパシフィク選手権では、平泳ぎの100メートルで銀メダル、200メートルで金メダルを獲得。国際大会でも安定した強さを発揮した。
世界選手権が転機
彼女が強くなった要因には、さまざまなことが挙げられる。指導者から「辛いときほど、笑顔でいよう」とアドバイスを受けたことで、練習や試合などで安定しなかった気持ちのムラがなくなり、タフな心が身についたという。加えて基礎体力の強化にも取り組んだ。体幹を鍛え、技術的にも水の抵抗が少ないフラットな泳ぎを習得した。こうしたアプローチが実を結び、表情や体格、泳ぎに目に見えて変化が表れた。