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【タイガ-生命の森へ-】猟師と動物たちの「庭」 (2/4ページ)

2014.10.6 17:20

ウスリータイガを風のように歩くウデヘの猟師、ヤコフ・カンチュガ=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

ウスリータイガを風のように歩くウデヘの猟師、ヤコフ・カンチュガ=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • ビキン川で捕れたサケを干す。魚が遡上できる川あってこその風景だ=2013年10月5日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 生サケは手際よく切り分けられスープや焼き物に=2013年10月5日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 頭もむだにしない。鼻先やゼラチン質の氷頭(ひず)はごちそうである=2013年10月5日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 軒下の唐辛子が秋の深まりを告げる=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ロシア・クラスヌィ・ヤール村

 そんな時、このタイガはまさに猟師と動物たちの“庭”なんだなと思う。

 ≪こんな風景がいつまでも続いてほしい≫

 シホテアリン山脈の稜線(りょうせん)に新雪が輝く10月。クラスヌィ・ヤール村の乾燥小屋ではビキン川で捕れたサケが短冊のように干されている。

 銀の皮に包まれたきれいなあめ色の赤身。こんなにも季節の巡りを確かに告げる風景はないだろう。川を上る魚はさまざまだが、サケはやはり特別だ。単に食欲をそそるだけでなく、何気なく干されているだけでも、何か特別な日の供物のように映るのである。

 北海道も同じだが、この時期、サケが遡上(そじょう)する川を抱く土地の豊饒(ほうじょう)さを痛感する。ヤール村はアムール川の河口から約1000キロ上流にある。それだけの距離を、誰にいわれるでもなく、サケたちは海から流れを遡(さかのぼ)って必ず戻ってきてくれるのだ。しかもおよそ4年もの歳月をかけて。これを恵みといわず何といおう。

「この土地が人の体なら、川は森と海をつなぐ血管だよ」

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