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城壁内の香港民主社会に「巨人」襲来 (3/3ページ)

2014.10.10 10:45

香港住民の帰属意識調査=2005年6月~2014年6月、※香港大学調べ

香港住民の帰属意識調査=2005年6月~2014年6月、※香港大学調べ【拡大】

  • 中国・香港中心部の政府本部庁舎
  • 香港大規模デモをめぐる主な動き=2014年6月20日~2014年10月3日、中国・香港
  • 中国・香港特別行政区

 「一国1.5制度」と揶揄

 そして今年6月10日。中国の習近平政権が、「香港に対し全面的な管轄統治権を持つ」とした初の「一国二制度白書」を発表。「返還後わずか17年で中国政府は『一国二制度』の国際公約を破った」と立法会(議会)の民主派リーダー、李卓人議員(57)は感じている。白書発表の後、民主派の間では「一国1.5制度」などと揶揄(やゆ)する声も増えた。

 香港大学による市民の「帰属意識調査」によると、白書発表直後には自ら「香港人」と考える人が67.3%と、「中国人」との31.1%の2倍以上になった。08年に両者が逆転して以来、「中国人とは呼ばれたくない」と考える香港人が急増した。

 反中感情が渦巻く中で起きた「非暴力」の抗議デモに、香港警察が催涙ガスで強制排除を試みた。城壁の中の人類と巨人の戦いの行方はまだ読めないが、民主主義を信奉する国際社会は、エレンやミカサをもっと強く支援していかねばならない。香港の街頭で、劉さんたちの笑顔を見てそう思った。(上海支局 河崎真澄/SANKEI EXPRESS

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