1日当たり150人程度で、うち半数がケネディ空港に到着。ニューヨーク近郊のニューアーク、ワシントン近郊のダレスなど4つの国際空港でも行い、3カ国からの入国者の94%をカバーできるという。
医療スタッフ「陽性」
ただ、エボラウイルスは潜伏期間が7日程度あり、検疫強化の効果を疑問視する声は多い。実際、米テキサス州で8日死亡した男性はリベリア国内で感染し入国後に発症しており、リベリアで行われている出国時の体温測定をすり抜けた。
CDCの検疫部門の責任者、マーティン・シトロン氏も11日の会見で、「どんな対策を取っても危険性をゼロにはできない。今の方法では死亡した患者を発見できなかったことは分かっている」と、認めざるを得なかった。
さらにテキサス州保健当局は12日、医療スタッフの陽性診断を発表した。確認されれば、米国内での初めての感染事例となる。すでにスペインでは、帰国患者を治療したスタッフの感染が確認されている。