山口県柳井市の90代の女性はスーパーマーケットの駐車場で強風にあおられて転び、右脚を骨折。徳島県阿南市では、女性(63)が台風に備え、2階のベランダの物干しざおを片付けようとした際に足を滑らせて転倒。骨折の疑いがある。
台風19号による被害は、九州に上陸する前の12日までに、沖縄県糸満市の女児(9)が強風で閉まったドアに指を挟まれて切断するなど36人が重軽傷を負い、静岡県吉田町の漁港で釣りをしていた男性1人が行方不明になっている。
各地で記録的風雨
気象庁によると、強風や大雨の範囲は14日にかけて東日本や北日本にも広がり、太平洋側を中心として1時間80ミリ以上の猛烈な雨の恐れがある。竜巻や落雷、高潮にも警戒が必要で、海上は大しけとなる見込み。予報課の佐々木洋主任予報官は「広い範囲で台風の接近に伴い風や波が急激に強まり、大雨となる可能性がある。早めに事前の対策を取ってほしい」と述べた。