香港の梁振英行政長官(60)は16日、中心部の長官公邸で記者会見を開き、9月28日から街頭占拠が続く香港の大規模デモをめぐり、来週にも民主派系団体の大学生連合会(学連)との「対話」を行いたいと述べ、対話による事態収拾に意欲を示した。しかし、3年後の次期長官選挙で、民主派候補を事実上排除する中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の決定撤回はあり得ないと言明し、中国の「決定」受け入れを対話の条件とした。
政府と学連は今月10日に対話を開始することで合意していたが、政府側がデモ拡大を呼び掛けた民主派の「非協力姿勢」を理由に一方的に取りやめた。民主派は「中国の決定撤回」を求めており、梁氏の発言に再び反発。双方の溝は深く、「対話」の実現は見通せない状況だ。
一方、香港中心部のアドミラリティ(金鐘)にある行政長官弁公室(官邸)前で16日未明、幹線道路を再び占拠しようとしたデモ隊数十人と警官隊が衝突し、警官隊は催涙スプレーを使ってデモ隊を制圧した。発表によると、警官3人が負傷し、デモ参加者2人が逮捕された。