看板メニューの「青鮫のフカヒレの姿煮」は文句なしの絶品。単品だと1万98円だが、これがメニューに入った1万7820円のコースが10月31日まで1万4256円で楽しめる(いずれも税・サービス料込み)=2014年10月9日、京都市中京区(恵守乾撮影)【拡大】
また「10年ほど前に、レストランで有名になるものを提供しよう」(牧氏)とお目見えした「究極の杏仁豆腐」も絶品だ。本来の作り方を踏襲しながら、中心的な原材料であるアンズの種の中の核「杏仁」は、苦みのある中国北部産のものと、甘みのある香りが特徴の中国南部産のものをうまく配合。さらに滑らかな甘みを出すため、四国東部で生産される有名な砂糖「和三盆」を使用するなど、細部にもこだわり抜いた。
これを竹筒に入れて提供するのだが「ガラスの器だと普通なので竹筒を使ったのですが、味の良さに加え、他のお客様からは『竹筒持って、何を食べているのだろう』との疑問や興味から注文が増え、今ではすっかり人気メニューです」(牧氏)。
そして一番の看板メニュー「青鮫のふかのひれの姿煮込み」。宮城県の気仙沼港で揚がる鮫の中でも数%という青鮫は肉厚であり、繊維も太い超貴重種。これを柳川風の浅い鍋で温めながらいただくが、ヨシキリザメのものの約2倍という肉厚だけに食感は最高。このメニュー、単品で1万98円(税・サービス料込み)もするが、これが目当てのリピーターも多いという。