「東電で働きたい」
福島訪問の最後に、いわき市の東日本国際大学の学生との交流会を開いた。ここまでの1泊2日の行程で、参加者は原子力の良い面も悪い面も両方見てきた。心が揺れている学生も多かったはずだ。そんな中ある学生が「原子力についてどう思いますか?」と、東日本国際大学の学生に質問した。当然、厳しいコメントが返ってくると思っていたが、答えは「わかりません。あまり考えた事はありませんでした」というものだった。一方で、今回の福島訪問を通じて東電で働きたいと思うようになったかとの質問に、東京都市大学側の何人かが手を挙げているのを見て、東日本国際大学の学生は驚いていた。
交流会では、原子力を学ぶ学生と、そうでない学生の間のギャップが浮き彫りになった。どちらが良いか悪いかという問題でなく、ギャップが存在するということを知るいい機会だったのではないだろうか。(今週のリポーター:東京都市大学 有志学生記者 犬飼健一朗、亀子湧生/SANKEI EXPRESS)