≪マネーの流れ変調も 焦点は利上げ時期≫
FRBは29日、2008年のリーマン・ショック後3回目となる量的金融緩和策を終え、終了が世界経済に与える影響が今後焦点となる。日本と欧州、中国など新興国の景気が精彩を欠き、世界経済が減速感を強める中で、マネーの流れに変調をきたす恐れがあるためだ。国際金融市場は息を凝らしてマネーの行方を見守っている。
先手打つ新興国
「資金流出の混乱に対処できる」。今月中旬に米ワシントンで開かれた国際金融会議で、ブラジルのマンテガ財務相は量的緩和終了への対応に自信を示した。インド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁も「準備はできている」と胸を張った。景気の足取りがしっかりしてきた米国が量的緩和を終え、15年中にも予想される利上げを実施すればマネーのドル回帰が加速し、経常収支が悪化しているブラジルなど新興国から資金が流出する恐れがある。流出に歯止めをかけようとブラジル中央銀行は29日、予想外の利上げに踏み切り、先手を打った。