習主席は、スリランカのマヒンダ・ラジャパクサ大統領(68)と会談し、両国の行動計画が発表された。これには、自由貿易協定(FTA)の正式交渉の開始をはじめ、海洋監視や沿岸管理で協力する実行可能性を探るための合同委員会の立ち上げも盛り込まれた。
中国はこれまで、スリランカのコロンボ港や南部ハンバントタ港の整備を支援してきた。今後も、コロンボ沖合を埋め立てる「ポートシティー」建設に、14億ドル(約1500億円)を支援することになっており、習主席は17日の起工式に出席した。ラジャパクサ大統領は、習主席が提唱する「21世紀の海上シルクロード」整備への支持と参加を表明した。
お構いなしの習主席演説
中国とスリランカの接近に対するインドのいらだちは、並大抵ではない。
ラジャパクサ大統領の弟のゴトバヤ・ラジャパクサ国防次官(65)は10月20日、ニューデリーで、インドのアルン・ジャイトリー国防相(61)らと会談し、インド政府高官は、ヒンズー紙に「中国潜水艦のスリランカ寄港問題を取り上げるための会談が行われた。寄港は、インドの安全保障にとり、深刻な懸念だ」と述べた。