日本政府代表団との協議に向かう北朝鮮・特別調査委員会の徐大河(ソ・デハ)委員長(手前)。大きな星1つの肩章が朝鮮人民軍の少将であることを示している=2014年10月28日、北朝鮮・首都平壌市(代表撮影)【拡大】
元幹部の説明では、保衛部の部長は大将、副部長は上将、副部長の下の局長が中将の階級になっており、少将が保衛部の副部長であるはずはないという。西岡会長は「特別調査委員会なるものに権限はなく、形式的なものであることを意味している」と指摘し、期限を切って北朝鮮に拉致被害者に関する報告を求め、「回答がない場合は再制裁や交渉を白紙化するよう通告すべきだ」と話す。
狭すぎる建物
北朝鮮は今回、報道機関に調査委が入る建物内部の様子を公開した。「調査委」を示す看板や、各分科会の部屋に掲げられた看板はハングルのほか英語でも表記されており、北朝鮮が外国に向け、調査に取り組んでいることを宣伝しようとの意図がうかがえる。
だが、建物をめぐっても疑問が浮上。調査委は北朝鮮の最高指導機関の国防委員会から「特別な権限」を付与されているはずだが、そのトップである徐委員長の部屋は20人も入れば窮屈さを感じるほどだ。
さらに、調査の実務を行っているほかの部屋は、徐委員長の部屋よりもさらに狭いとみられるという。
拉致問題を調べている「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表は今回の訪朝を「調査をやっているという北朝鮮のパフォーマンスだろう」とみて、「この交渉は打ち切って、制裁をかけ直したほうがいいのではないか」と指摘する。(SANKEI EXPRESS)