共和党には、昨年秋に茶会からの圧力を受けて政府機関閉鎖を主導し、支持率低下を招いた反省もある。
マコネル氏は4日夜の演説で、「われわれには合意できる問題では協調する責任がある」とも述べ、民主党との協調路線も示唆している。
支持離れ懸念
一方、選挙戦では茶会の支持を受けるテキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員(43)が激戦州の共和党候補の応援行脚で存在感を示した。クルーズ氏はマコネル氏ら共和党指導部に内心批判的とされ、党の「爆弾」となりかねない存在だ。下院では、テキサス州、バージニア州などで茶会系の新人も当選している。
マコネル氏は、今後も茶会の圧力を受けながら党運営を取り仕切ることになるが、茶会に背中を押されて強硬論一辺倒になれば国民の支持は離れる。
米メディアでは、「茶会の影響力が大きい議会になれば、民主党の有力大統領候補のヒラリー・クリントン前国務長官への贈り物になる」(米議会専門紙ザ・ヒル)との指摘も出ている。(ワシントン 小雲規生/SANKEI EXPRESS)