「店頭でペン先調整を施してお渡しできるというのが当店の特徴ですね」。万年筆本来のなめらかな書き味を実現するための「調整」を店頭で施す店は全国でも数少ない。ルーペでペン先の状態を確認し、必要があれば調整する。「お客さまに合わせてより書きやすくします」と吉宗さん。
また「引っかかりやインクの途切れ」「好みの書き味」の対応、「太すぎる線を細くする字幅の調整」なども有料で請け負う。「親御さんの遺品を『使えるようにしてほしい』と持って来られた方もおられます」。吉宗さんは“万年筆ドクター”の役割も兼ねているのだ。
ケースにもこだわり
神戸の大手文具店の万年筆売り場で長年キャリアを積んだ吉宗さんだが、「最初は万年筆に興味がなかった」のだとか。それが、文具店で定期的に実施されていた万年筆のクリニックイベントに携わったことから万年筆に興味を持つように。仕事と並行して各メーカーの調整師に師事し調整技術も習得。2007年9月、万年筆専門店「Pen and message.」をオープンした。