女優の安達祐実(ゆみ、33)が20年ぶりに映画で主演を務め、花魁役に初めて挑んだ。江戸末期の新吉原を舞台にした時代劇「花宵道中」(豊島圭介監督)。安達は初めてオールヌードを披露したばかりか、激しい濡れ場も情感たっぷりに演じきり、大勢のファンを驚かせた。「今まで築き上げてきたキャリアをいったん切り崩して、私に抱く固定したイメージもばっさりと捨て去ってもらって、何か新しいものを作り上げていきたい。そこにこの映画に挑戦した意味があります。『私はこれからどんな役でもやります』という意思表示でもあるんですよ」。本作は強い決意をもって紡ぎ出した安達の新境地というわけだ。
みんなを驚かせる
原作は宮木あや子(38)の同名小説。長年、地道に働き、ようやく年季明けを迎えようとしていた人気女郎の朝霧(安達)は、縁日で染め物職人の半次郎(淵上泰史)と出会い、生まれて初めて胸のときめきを感じたのだが…。