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本能に生きる主人公がうらやましい 映画「紙の月」 宮沢りえさんインタビュー (3/5ページ)

2014.11.14 13:20

「私の暗記力がすごい?_窮地に追い込まれたら誰だってセリフの暗記などできますよ」と語る、女優の宮沢りえさん=2014年11月6日、東京都港区(鴨川一也撮影)

「私の暗記力がすごい?_窮地に追い込まれたら誰だってセリフの暗記などできますよ」と語る、女優の宮沢りえさん=2014年11月6日、東京都港区(鴨川一也撮影)【拡大】

  • 「旅行と友人との食事についてはお金の出し惜しみはしません」と語る、女優の宮沢りえさん=2014年11月6日、東京都港区(鴨川一也撮影)
  • 映画「紙の月」(吉田大八監督)。11月15日公開(松竹提供)

 捨てる勇気があるから

 梨花の役づくりでは、角田の原作をベースに表情やしぐさといったディテールを詰めていき、徹底的にリアリティーを追求した。何もかもあらゆる束縛から解き放たれて自由になりたいと梨花が強い衝動に駆られてしまうのは、実は人間の本能ではないのか-宮沢の考えだ。人間の本能を今にも火口から噴き出さんとするマグマに例え、梨花は理性、常識、倫理という実にもろい鍋蓋で栓をしていたにすぎないというのだ。「学生も、社会人も、みんながみんな、穏やかな日常生活を捨て去って、とても本能で生きる道を選べるものではないでしょう。でも、私はある意味、梨花をうらやましく思います。彼女はいろんなものを捨てる勇気を持っていたからこそ、自由を手に入れました」。梨花が金にだらしない光太に心を奪われてしまったのも、自由のなせる業と言いたげだ。「もし誰かに恋してしまったとき、『なぜその人を好きになったのか』と具体的に言葉でその理由を挙げることは難しいじゃないですか」

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