本能に生きる主人公がうらやましい　映画「紙の月」　宮沢りえさんインタビュー (5/5ページ)

　本作では吉田監督が粘り強く、細かな表情をとらえる演出を徹底したことで、宮沢自身も思い描いていなかった表情を引き出すことができた。これから出会うであろう監督の要求に応えられるよう、演技の引き出しをどんどん充実させていかなければならない。宮沢は決意を新たにした。１１月１５日、全国公開。（文：高橋天地（たかくに）／鴨川一也／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　■みやざわ・りえ　１９７３年４月６日、東京都生まれ。映画、舞台、テレビドラマなどで活躍。８８年「ぼくらの七日間戦争」で映画初主演。２００２年、「華の愛　遊園驚夢」でモスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞、「たそがれ清兵衛」で多くの主演女優賞を手にした。主な映画出演作は、０４年「父と暮らせば」、０５年「トニー滝谷」、０７年「オリヲン座からの招待状」など。