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変化する瞬間を書くのが小説 「鳥たち」著者 よしもとばななさん (2/4ページ)

2014.11.18 17:55

約30年の作家生活を送ってきた作家のよしもとばななさん。「自我が入っていない作品を描くのが目標だった」という=2014年11月7日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

約30年の作家生活を送ってきた作家のよしもとばななさん。「自我が入っていない作品を描くのが目標だった」という=2014年11月7日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • あまりにも重い過去を背負ったまこと嵯峨。「行き詰まったカップルを描きたかった」と語る作家のよしもとばななさん=2014年11月7日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
  • 「鳥たち」(よしもとばなな著/集英社、1300円+税、提供写真)

 重い孤独ゆえ、自分たちだけの世界を作り上げ生きてきた2人。しかし、大人への入り口に立ち、まこは女優、嵯峨は一人前のパン職人へと少しずつ外へと目を向け始める。「変化する瞬間を書くのが小説だと思っています。特に男の子は、社会に出て就職すると大きく変化します。ずっと子供だと思っていたのに、いつのまにか大人になっていた。その変化に、まこは驚き、戸惑う」

 心に残る詩を作中に

 まこが学園祭で上演する舞台で朗読するのは、メキシコのネーティブアメリカンの小さな部族の詩だ。

 《「一羽の鳥が翔んで 翔んで 遠く空の涯てまでも 昼も夜も翔んで 翔んで 太陽と月を訪れる」》

 「メキシコのネーティブアメリカンの思想には、昔からひかれていて、今までの作品にもそれは反映されている」というが、実際に詩を作中に引用するのは珍しい試みだ。「ネーティブアメリカンの詩をおさめた『チョンタルの詩 メキシコ・インディオ古謡』という本がすごく心に残っていて。一度絶版になってしまったんです。作中に引用することで、何らかの形でこの詩を残せればと思って」

自我が入ってないもの

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