ネーティブアメリカンの聖地、セドナも象徴的な場所として登場する。「きっかけは、2012年に演出家の飴屋法水さんらによる国東半島でのアートプロジェクトを訪れたこと。国東半島のような場所を舞台にしたいなと思った。歴史的にいろいろな言い伝えとかがまだ生きていて、土地の力が強い。大都市というわけではなくて、ぽつんとそのまま残っているような…。最初はシャスタという場所に行ってみたんですが、あまりにクリーンで小説にはならないなと。補足的にセドナに行ったら、おどろおどろしい感じなんですね。異様に歴史的な因縁がありそうな。場所の恐ろしさがすごく小説にとってよかったんです」
自我が入ってないもの
タイトルにもなっている「鳥」というモチーフ。「(漫画家の)大島弓子さんの作品によく登場するんですが、木があって、高く高く鳥が飛んでいるイメージ。そんな絵が頭の中にありました」
まこを指導する教授や母親たちなど、70年代のヒッピー文化も作品の背景の一つだ。「私の文化のルーツですから。どこにひかれて?と聞かれても、『それが当たり前だったから』という感じ。ファッションとかも70年代文化に影響を受けていますね」