「さまざまな家族のカタチがあっていい」と話す「にじいろかぞく」の小野春さん(右)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=2014年11月21日(tobojiさん撮影、提供写真)【拡大】
□子育て中のLGBTファミリーの会「にじいろかぞく」運営 小野春さん
日本ではまだ表に出ることが少ないが、「LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)」のカップルの両親が子供を育てる新しいタイプの「家族」がゆるやかに増えている。同性カップルが子供を授かり、親子になり、子育てをして、周囲とお付き合いをしていく…。さまざまなドラマを経て模索される新しい家族のカタチについて、子育て中のLGBTファミリーの会「にじいろかぞく」を運営する小野春さんに話を聞いた。
生きづらさ封印
春さんはふんわりと穏やかな、本当に春の日差しのような人だ。春さんが笑っていても、ちょっと困った顔をしていても、その場の雰囲気がとっても楽チンなものになる。きっと「にじいろかぞく」を立ち上げるまでには、相当な苦悩や苦労もあったに違いないのに。
「にじいろかぞく」は、日本でも確実に増えつつあるLGBTファミリーの会。6色のレインボーカラーはセクシュアルマイノリティー(LGBTなど性的少数派)のシンボル。「にじいろかぞく」に集うみなさんは、まさにレインボーカラーのごとく多種多様だ。ゲイの友人から精子提供してもらい出産したレズビアンカップルや親族の子を引き取っているゲイ。また、結婚して子供を授かってから自分のセクシュアリティーに気づき、生き直しをする人も少なくない。