ただ、自民党優勢であっても、北海道や沖縄県などで野党候補に劣勢、接戦の選挙区が少なくない。比例代表も自民党支持が強く出ているとされ、まだ投票先を決めていない有権者らの動き次第では流れが大きく変わる可能性がある。
≪首相「油断したら負け」 野党は焦り≫
衆院選の序盤情勢調査で自民党が300議席を超える勢いとなっている産経新聞など各社の報道は4日、大きな衝撃となって与野党に波紋を広げた。各陣営の緩みを警戒する与党は引き締めを強めるのに対し、野党は巻き返しを狙う。与野党とも終盤戦に向けた選挙戦略の練り直しを迫られている。
98年参院選に言及
報道にすぐさま反応したのが安倍首相だ。自身の交流サイト「フェイスブック」に投稿し、「まだ選挙は始まったばかりだ。選挙は油断した方が必ず負ける」と慢心しないように呼びかけた。その上で、橋本龍太郎政権下で行われた1998(平成10)年の参院選に言及し、「選挙中、自民党大勝と報道され、結果大敗した」と記した。