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【野口裕之の軍事情勢】中国の「地図戦」に対抗せよ (3/5ページ)

2014.12.8 06:00

中国共産党の青年組織である共産主義青年団系の週刊紙「重慶青年報」(2014年7月3日付、電子版)に掲載された日本地図。「日本は再び戦争をしたがっている」との表題を付け、キノコ雲のイラストを広島と長崎の位置に書き込み、日本を威嚇した(共同)

中国共産党の青年組織である共産主義青年団系の週刊紙「重慶青年報」(2014年7月3日付、電子版)に掲載された日本地図。「日本は再び戦争をしたがっている」との表題を付け、キノコ雲のイラストを広島と長崎の位置に書き込み、日本を威嚇した(共同)【拡大】

  • 中国が主張する九段線

 古地図を漁る大使たち

 地図戦は世論戦とも連携する。世論戦とは、国内外の世論を金品供与や洗脳で工作し、反共産党政策を抑止し、支持を浸透させる謀略。日本や欧米で「従軍慰安婦の強制連行」「●(=鯖の魚が立)國神社=軍国主義の象徴」を捏造・流布し、“尖閣問題”など日本外交の弱体化を謀る大規模工作が該当する。地図戦との絡みでいえば、前述の旅券発行や十段線地図の国内販売は人民の愛国心高揚を狙っている。

 反撃すべきであるが、何でもアリの独裁国家と同じ土俵に立つ民主国家は苦戦を強いられる。習近平国家主席(61)はドイツ訪問中の3月、アンゲラ・メルケル首相(60)に尖閣も南シナ海の係争海域もほぼ抜け落ちた、中国が嫌がる地図を贈られた。フランスの学者が清代の1735年に作った地図で独出版社の複製だった。ところが中国では、英地図出版社が1844年に手掛けた「清代絶頂期の地図」と故意に「誤報」した。

 誤報の片棒を担がされた1844年製地図が完成する4年前、ベルギーに書店アーケード《ギャラリー・ボルティエ》がお目見え。内一軒で2012年、駐ベルギー中国大使が古地図を入手した。仏軍大佐らが1832年に書いた地図で《釣魚嶼(尖閣の明~清代呼称)と明記してある=大使寄稿のベルギー紙》そうだ。競うように1週間後、駐仏大使も仏国立図書館所蔵の1772年/78年/1817年作の地図を証拠に挙げ仏紙上で主張した。

デキの悪い筋書

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