しっとりと粋に
一方、もう少ししっとりとしたパーティーであれば、リザ・ヴァーラントの「ホーム・フォー・クリスマス」をおすすめしたい。ドイツのジャズシンガーであるリザは、1996年にデビューして以来、クールなボーカルスタイルで人気を集めてきた。ピアニストのウォルター・ラングを中心とした音作りは、クリスマスらしく華やかにするというよりは、そぎ落としたアコースティックなサウンドで、粋なアレンジに仕上がっている。セレクトされている楽曲も、スタンダードだけでなく通好みなものが多い。ジョニ・ミッチェルの「リヴァー」やケイト・ブッシュの「ホーム・フォー・クリスマス」などを独自のフィーリングで歌い上げているところは、うるさ型の音楽ファンも新鮮に楽しめるはずだ。心を穏やかにさせてくれるリザの歌声は、会話も落ち着いてきた夜更けにでも流れてくると、思わず耳を傾けてしまうに違いない。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS)