耳からではなく、目から言葉を身につけた人たちの文化に触れる機会が今までこれほどはなかったことが不思議だ。なぜなのだろうか? 見えない人には見えない文化。歩けない人には歩けない文化。ないことに、不都合や生きづらさがあるのではないのだ。発想を変えると、障がいという言葉にますます違和感を持つ。そして、「みんな違ってみんないい」の言葉がストンと腑に落ちた。
「ぼくはこの子たちといると楽しくてたまらない。異文化との出会いだから、刺激的なことがいっぱいある」と、斉藤さんは終始ニコニコ笑っていた。
この学校が全国に広がるといいな。必要としている子供たちは全国にいるのだから。(女優、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる/撮影:フォトグラファー toboji/SANKEI EXPRESS)