【牧野直子の健康ごはん】
12月も中盤。忘年会などで普段より会食や飲酒をする機会が多くなりますね。よく「焼酎は蒸留酒だからよい」「赤ワインはポリフェノールがあるから他の酒より体によい」などと、酒の席で話題になりませんか?
たとえば、蒸留酒と比べ、日本酒やワインなどの醸造酒は製造工程が異なりアルコール以外の成分が含まれるものもあるため、悪酔いしやすいのは確かです。赤ワインのポリフェノールには抗酸化作用がありますが、飲み過ぎは肝臓への負担が大きく、肝障害や膵疾患を招きます。
酒の体への影響は酒の種類ではなく、摂取するアルコール量によって左右されます。アルコール量の計算は酒の量(ml)×〔アルコール度数(%)÷100〕×0.8の簡易式で出すことができます。たとえば、ビールのアルコール度数は約5%。中ジョッキ(500ml)には20グラムのアルコールが含まれています。
では、どのくらいが適量なのでしょうか。あるデータでは、習慣的なアルコール摂取量が1回に30グラムを超えると、量が増えるほど心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞の死亡率が高まるといいます。さらに、1回で90グラム以上の飲酒習慣がある人は突然死のリスクが高まります。