子供の頃から好き
個人的にもディズニーへの思い入れは強い。ジャケットは「子供の頃大好きでシールを集めていた」というアニメ映画「おしゃれキャット」の子猫マリー。収録曲には「バンビ」をイメージしたオリジナル「栗毛色のお姫様」がある。「4歳の頃映画館で見て、母鹿が死ぬシーンに大泣きしたのよ。子供にとって『死』は重いテーマで、いろんなことを教えてくれる映画ね」。ジュリー・アンドリュース主演の「メリー・ポピンズ」は最近も見返したほど好きな映画で、劇中歌「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の仏語バージョンも収録した。
日本と「合う」
もともとジャズ出身の歌手だが、仏カンヌの音楽見本市で日本のレコード会社の目に留まったことで日本デビューが決まった。これまでにもオリジナルのほか、アニメや日本の楽曲のカバー作品を多く発表している。
パリのエスプリを感じさせつつ、日本人の心にすっと入って来る歌声の背景には、父親の転勤でメキシコに長く住み、ほかにもアメリカやギリシャ、スペイン、イタリアなど世界を転々として暮らした「コスモポリタン」としてのライフスタイルがある。