「就活準備」　追われる大学３年生 (1/3ページ)

　学業優先のため、今年、企業の会社説明会の解禁が大学３年の１２月から来年３月になったが、早くも学生が就職活動の準備に追われている。説明会に代わり、企業が実施するインターンシップ（就業体験）が増えているためだ。人材の囲い込みに必死な企業に対し、学生側は就活派とのんびり派に二極化。大学関係者からは乗り遅れる学生が出ないか懸念する声が上がる。

　インターン増

　“主戦場”となっているのが、採用活動と見なされないインターンだ。昨年までは夏休みだけ実施する企業が多かったが、就職情報会社マイナビによると、１１月から来年２月までの実施を検討している企業が目立つ。

　松竹は１１月に初めてのインターンを実施した。松竹は学生の人気が高いが、採用担当者は「欲しい人材は商社やメーカーとも競合するので、３月解禁までの空いた時間を生かし、早めに学生との接点を作りたい。職場を体験してもらうことで、お互いのミスマッチも防げる」と狙いを話す。

「１１月は２度目の上京。時間を割いた以上のプラスがある」