【牧野直子の健康ごはん】
今でこそおなじみのキノコ「エリンギ」ですが、私が知り、食べるようになったのはかなり最近です。
調べてみると、エリンギは、もともとフランス料理やイタリア料理の定番食材の食用キノコ。日本では、1990年代に初めて人工栽培が行われ、太くて大きいエリンギが開発され、その後、栽培技術が普及して各地で大量の商業栽培が行われるようになり、今や日本の家庭でも普段使いされるようになったのです。
ヒラタケの仲間で食感はマツタケやアワビに似ているといわれますが、キノコ特有の風味があまりないのが特徴。ですから、キノコ類が苦手という人でもエリンギなら食べられるという場合もあるようです。
料理としてはエリンギだけで食べるより、他の風味のあるキノコと組み合わせたり、バターやオリーブ油など風味のある油と組み合わせたり、肉や魚と組み合わせてそのうまみを吸わせるなどすると、よりおいしく食べられます。
栄養面では、食物繊維が豊富。生のキノコ類の中ではその含有量はトップクラスです。また、キノコ類全般の特徴ですが、低カロリーなので、ダイエット料理に重宝します。