庭に防音壁が設置されている東京都練馬区の認可保育所(画像の一部を加工しています、共同)【拡大】
この保育所を含め、全国で116カ所の認可保育所を運営する日本保育サービス(名古屋市)の山口洋代表は「できればのびのびと遊ばせてあげたいが、場所によっては『子供がうるさい。殺すぞ』と、脅迫まがいの電話がかかってくることもある」と困惑する。
東京、4割に「苦情」
そもそも子供の声は騒音なのか。東京都が全62市区町村を対象にした調査では、4割が公立保育所への苦情があったと回答。都の環境確保条例は「何人も規制基準を超える騒音の発生をさせてはならない」としか定めておらず、行政としての対応を明確にするため、工場や建設工事の音と同列で扱わないようにすることを検討している。
近隣住民の反対による認可保育所の建設断念は、さいたま市で10年と13年に1件ずつ、福岡市でも13年に1件あった。福岡市の担当者は「必要のない人にとっては、保育所は迷惑施設なのかもしれない」とこぼす。子供の声以外に、住民から「保護者の送迎の車で周辺が混雑するのではないか」と指摘され事業者が交通整理を申し出たが、折り合えなかったという。