庭に防音壁が設置されている東京都練馬区の認可保育所(画像の一部を加工しています、共同)【拡大】
待機児童が最も多い東京都世田谷区の場合、区が保育所に適した土地を借りて事業者を選ぶことがあるが、近隣住民の了承を得るのに半年から1年以上かかることもある。どの自治体でも、長年住む高齢者らには「生活環境を壊されたくない」との意識が強いという。
地域に溶け込んで
一方で、住民と良好な関係を築いた例もある。東京都町田市の「ききょう保育園」は約20年前に現在の場所に移転。最初は強い反対に遭ったが、町内会に入って餅つきの場所を提供し、夏祭りや食事会に住民を招待するなど、地域に溶け込む努力を重ねた。
当時の園長だった山田静子さんは「保育園前を町内会がききょう通りと名付けてくれ、受け入れられたことを実感した」と振り返る。