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【15年度税制大綱】配偶者控除見直し 具体案は16年度以降 (1/3ページ)

2014.12.31 07:30

働く女性を支援する資生堂事業所内の保育所。税制改正大綱では、配偶者控除見直しの具体案が先送りされ、女性の活躍にハードルが残った=2014年12月10日、東京都港区(小林健一撮影)

働く女性を支援する資生堂事業所内の保育所。税制改正大綱では、配偶者控除見直しの具体案が先送りされ、女性の活躍にハードルが残った=2014年12月10日、東京都港区(小林健一撮影)【拡大】

  • 【2015年度税制大綱】「配偶者控除」見直しのイメージ=2014年12月30日現在

 2015年度の税制改正大綱は、専業主婦やパートの妻がいる世帯の所得税や個人住民税を軽くする「配偶者控除」について、「(配偶者控除を含む)各種控除や税率構造の一体的な見直しを丁寧に検討する」と明記するにとどめ、見直しの具体案は先送りした。少子高齢化が進む中、持続的な経済成長には「女性の活躍」が不可欠だが、制度設計によっては家計の負担増を招くケースもあり、与党内に慎重論も根強い。

 女性の社会進出不可欠

 大綱では「若い世代が結婚し子供を生み育てやすい環境を整備すること」を政策の重要課題として挙げた。配偶者控除の具体的な見直しは16年度改正以降の議論になる見通しだ。

 現行の配偶者控除は、年収103万円以下の妻を持つ世帯に適用される。課税所得の計算前に、夫の年収から38万円を控除する仕組み。妻が専業主婦の世帯などは夫の所得税や住民税が抑えられる。

一部で負担増も

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