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【木村英輝さん 生命を描く】(4-1) 躍動する壁画「現代の琳派」 (2/2ページ)

2015.1.3 00:00

琵琶湖のニゴロブナをモチーフに、壁画を制作する壁画絵師、木村英輝さん=2014年7月30日、東京都中央区のメルクロス本社(田中幸美撮影)

琵琶湖のニゴロブナをモチーフに、壁画を制作する壁画絵師、木村英輝さん=2014年7月30日、東京都中央区のメルクロス本社(田中幸美撮影)【拡大】

 琳派は桃山時代に遡(さかのぼ)る装飾性豊かな芸術様式。100年ごとに名絵師が現れ、受け継がれてきたといわれる。今年2015年は「琳派」の祖といわれる本阿弥光悦(ほんあみこうえつ、1558~1637年)が京都市北部の鷹峯(たかがみね)に芸術家を集めて芸術村を開いてから400年の節目にあたり、京都府や市などは年間を通じて記念事業を計画している。

 「琳派四百年記念祭委員会」支援アドバイザーで京都府立文化芸術会館館長の下田元美(もとよし)さん(66)は、キーヤンの壁画について「大胆なデザインと金を配した派手な色合いで人の目をひきつけ、一瞬にしてとりこになる人は多い」と話し、「彼の画風が一目で琳派を感じさせることは周知の事実」と指摘する。

 がむしゃらに絵筆をふるうキーヤンこそ、400年目を迎えた琳派の芸術性と気風を現代に受け継ぐ絵師なのだ。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI EXPRESS

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