ブドウ畑からの絶景
「音楽の都」ウィーンは、実は「ワインの都」でもある。欧州といわず世界の大都市の中で唯一、市内及びその周辺で大量のワインを生産しているのがウィーンだ。その歴史も古く、2000年以上前から生産されていた。にもかかわらず知名度が低いのは、高品質を保つために生産量が限定されているからだ。ほぼ大半が国内で消費され、ほとんど輸出されていない。街には「ホイリゲ」と呼ばれるワイン専門の居酒屋が多数あり、ワイン通には必参のスポットになっている。
そんなワインの都を支えるブドウ畑から見下ろす「景勝」も、ウィーンの観光資源になっている。特に人気が高いのは、ウィーンの森の東北端にあり、市街やドナウ川が一望できるビューポイント「カーレンベルク」だ。ウィーンが2度目以上の人なら、ホイリゲで知られざる名酒を味わい、その足でカーレンベルクに向かえば、きっと心洗われるに違いない。(SANKEI EXPRESS)