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国民の不満じわり プーチン流「大国」の代償 (1/4ページ)

2015.1.7 16:25

首都モスクワの家電販売店のレジの前で、列をなす市民ら。通貨ルーブルが暴落し、物価が高騰する中、人々は製品を買い急いでいる=2014年12月18日、ロシア(AP)

首都モスクワの家電販売店のレジの前で、列をなす市民ら。通貨ルーブルが暴落し、物価が高騰する中、人々は製品を買い急いでいる=2014年12月18日、ロシア(AP)【拡大】

  • ロシア・首都モスクワ
  • ウクライナ・クリミア自治共和国。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。

 【国際情勢分析】

 米欧の対ロシア制裁に国際原油価格の急落が重なり、ロシア経済は通貨ルーブルが暴落するなど危機的局面に入った感がある。国民の多くは物価高騰や収入の目減りを実感し始めており、生活の防衛に躍起だ。ウラジーミル・プーチン大統領(62)の支持率はいぜん高止まりしているものの、3月のクリミア併合やウクライナ介入の「代償」が高すぎると感じる人も少なくない。

 物価高騰で買い急ぐ庶民

 モスクワ郊外にあるスウェーデンの家具大手イケアの巨大店舗は、平日の日中も客でごった返している。棚を購入した女性客、エレーナさん(67)は「物価の高騰が激しく、年金の価値が半減したようなものだ。さらなる値上がりを恐れて買い急いだ」という。

 照明器具を買った看護師女性、ワレンチナ・イワノワさん(49)はクリミア併合を肯定的にとらえつつ、プーチン政権の経済政策は評価しないと語った。「新年休暇の海外旅行は諦めた。来年はたいへんな年になるのではないか」

支持率は依然7割超

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