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【アラスカの大地から】同じオーロラには出合えない (2/3ページ)

2015.1.9 10:05

マッキンリー山上空を舞うオーロラ。同じものは二度と見ることができない=2014年2月19日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)

マッキンリー山上空を舞うオーロラ。同じものは二度と見ることができない=2014年2月19日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)【拡大】

  • 火の鳥が頭上を覆い尽くす。圧倒され言葉すら出てこない=2014年2月24日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 氷河の上で毎冬2カ月間、ひとりでオーロラを待つ=米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 米アラスカ州

 ≪頭上覆い尽くす「火の鳥」 圧倒、ただ圧倒≫

 現地に到着した夜のこと。泊まっていた民宿から外へ出ると、なんとオーロラが出ていた。

 風にそよぐようにゆっくりと揺らめくグリーンのカーテン。感動が全身を駆け巡った、と言いたいところだが、現実は違っていた。何の感動もなかったのである。初めて訪れた憧れの地で最初に見た大きくて明るいオーロラ。これで感動しないはずはないのであるが、実際には冷静に眺めていただけだった。

 もちろんオーロラのせいではない。原因は自分だ。翌日に控える大一番のことで頭がいっぱいで、とてもオーロラを楽しむ余裕がなかったのだ。そのときの映像は頭には残っているのだが、残念ながら心にはとどまっていない。

 一生の出合いを犠牲にしてまで臨んだ入学交渉はというと、肩すかしのような結果だった。あっさりと入学が認められたのである。どうやら最初の試験の点数しか確認していなかったらしく、2度目の点数を伝えるとすんなり合格となってしまった。7点足らなくてもオーケー、というおおらかさがあの時の自分にあれば、と今さらながらに思う。(写真・文:写真家 松本紀生/SANKEI EXPRESS

写真家 松本紀生略歴

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