人気コーヒー店「スタンプタウン」の地下で、色や香りを確認しながらコーヒー豆を焙煎するジェシー・ヒューウェイさん。アムステルダムで購入したという1942年製の焙煎機は、薄暗い空間に溶け込んでいた=2014年10月20日、米ワシントン州シアトル(緑川真実さん撮影)【拡大】
アラスカ出身のジェシーさんはポートランドの大学を卒業し、運転手としてスタンプタウンで働き出し、やがて焙煎担当になった。妻はシアトルの大学で博士号を目指している。飾らない人柄にひかれてか、店内は多くの若者でにぎわう。
顧客相手のコーヒーテイスティング講座もジェシーさんの仕事の一つ。5種類の豆をひき、香りを確かめて湯を注ぎ、上澄み液の香りと味をチェックする。総じて酸味が強い。
「スターバックスのおかげでいまのコーヒー文化がある。でも大量生産のチェーン店は本当にいい豆を使っているのかな。うちのような、小さくて個性的な店の居場所が、もっとあればいいのに」-。ジェシーさんのつぶやきを聞いた。
≪豆の個性重視 オーガニックに「進化」≫
シアトル市街から見える標高4392メートルの高峰レーニア山はワシントン州のシンボルだ。日系移民からは「タコマ富士」と呼ばれ親しまれてきた。森永乳業がその名前をコーヒー飲料のシリーズに借りたほど、シアトルには「コーヒーの街」のイメージが強い。スターバックスほか、多くのカフェが生まれたのは「雨や霧が多く、雨宿りを兼ねて利用されたから」ともいわれる。