まぜこぜエクスプレスに登場してくれた、(上段左から)メッセージソング「Get_in_touch!」のPV、元パラリンピック競泳選手の成田真由美さん、ラッパーのGOMESS君、(下段左から)日本理化学工業のみなさん、レストラン「アンシェーヌ藍」のみなさん、ダンスチーム「ソーシャルワーカーズ」(提供写真)【拡大】
色とりどりの人たちと
昨年末に開催したメッセージソング「Get in touch!」のプロモーションビデオお披露目会には、協賛企業や制作の関係者、出演者ら約150人が集った。出演者のほとんどは何かしらのマイノリティー。障がい者と呼ばれる「特性」のある人も複数いた。義足、車いす、ダウン症、脳性麻痺(まひ)、性同一性障がい、知的障がい、精神障がい…。
参加したある企業のトップが受け付けをしながら、不安を隠せない様子で私に言った。「普段見たことない人たちがたくさんいるんですね…」。もちろん彼に悪気などない。「ダイジョウブですよ。まぜこぜを楽しんでくださいね。みんな同じです」。「えっ?」。「みんな人間ですよ」。彼は「そんなことわかってます」という感じで苦笑い。明らかに戸惑っていた。
ところが、2時間以上の交流会がお開きになっても、彼はなかなか帰ろうとしなかった。「なんて居心地がいいんでしょう! 僕は知らなかった」。さまざまな人たちと触れ合い、話し合った彼は、感動しきった様子の笑顔だった。