2015年度予算案で子育て世帯の支援を手厚くし、女性が働きやすい環境も整備するが、待機児童をなくすまでの道のりはまだ遠い。保育園について情報交換する母親ら=2014年11月19日、東京都杉並区(書類の一部を加工しています)【拡大】
柔軟な働き方
人口が減る中で働き手を確保する狙いもあり、女性や高齢者が働きやすい環境が整備される。勤務地や職務を限定した正社員制度を導入する企業や、65歳を過ぎても働ける企業を国が支援する。
勤務時間を朝型に変えて長時間労働を減らす取り組みも後押しするほか、パソコンを使った在宅勤務「テレワーク」を拡大するなど、働き方を柔軟にしていく。サラリーマンがこれまでの働き方を見直すきっかけになるかもしれない。
介護報酬は9年ぶりに引き下げられることになり、介護サービスの利用者負担は軽減されそうだ。治療法が確立していない難病への医療費の助成は大幅に拡充される。環境に優しい車を普及させるため、電気自動車(EV)を買った人には最大85万円の補助金が出る。関心がある人の購入を後押ししそうだ。