タリバン運動がシャリーア(イスラム法)に基づく統治を唱えていることに、「やつらに宗教を語る資格などない。心も感情も持たない動物だからだ」と吐き捨てた。
学校は軍が経営し、軍人の子供も通うが、多くの生徒は一般家庭の出身だ。同じ病院に入院している男子生徒、アハマド・ナワズさん(15)もそうで、多くの生徒が犠牲になった講堂で左腕に銃弾を浴びた。心配して駆け寄ってきた弟(14)は頭を撃たれて殺害された。もうこの学校には戻りたくないという。
「タリバン運動との和平なんて無理だ。力で排除することもできない。あいつらをのさばらせてきたパキスタンに失望した。日本で働いているおじさんが、日本は平和な国だといっている。退院したら日本の学校に行きたい」と訴えた。
生徒にカウンセリング
12日に再開した学校の校門付近には検問所が設置され、兵士25人以上が常時、人や車の出入りを入念に調べるなど警備に当たっている。メディアは門の数百メートル前までしか近づけない。