サイトマップ RSS

TTP学校テロ1カ月 癒えぬ心の傷 (3/4ページ)

2015.1.16 10:10

1月14日、ペシャワルの病院に設置された、殺害されたアハマド・ナワズさんの弟の死を悼む横断幕=2015年、パキスタン(岩田智雄撮影)

1月14日、ペシャワルの病院に設置された、殺害されたアハマド・ナワズさんの弟の死を悼む横断幕=2015年、パキスタン(岩田智雄撮影)【拡大】

  • 1月14日、パキスタン北西部ペシャワルの入院先の病室で、タリバン運動への怒りに声を震わせるアルタフ・フセインさん=2015年(岩田智雄撮影)
  • パキスタン・カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル

 殺害された学校長の代行、モハンマド・タリク氏によると、学校には高さ約5メートルの壁が事件後築かれ、その上には有刺鉄線が張り巡らされている。約20人の生徒がケガのため、まだ登校できていない。傷ついた生徒らの心を回復させるのが課題で、専門家がカウンセリングを行っている。講堂は生徒には使用させず、新たな施設を建設中だ。

 事件の衝撃は、多くの国民を反タリバン運動へと突き動かした。タリバン運動との対話による和平を唱えていたクリケットの元スター選手、イムラン・カーン氏(62)率いる政党、パキスタン正義運動は軍事作戦の支持に転じ、首都イスラマバードで約4カ月間続けていた反政府デモを中止した。

 新たな犯行予告

 テロ掃討作戦を続けてきたナワズ・シャリフ首相(65)は、テロ犯死刑囚に対する死刑の一時停止を撤廃し、20人余りが処刑された。対テロ行動計画の策定作業にも取りかかり、テロ犯を裁く軍事法廷を設置するための憲法改正を行った。一般法廷の判事が報復を恐れてテロ事件の司法手続きを進めず、テロ容疑の被告が釈放される事案が相次いでいたためで、国内に9つの軍事法廷を設置する予定だ。

タリバン運動「ペシャワルの攻撃を忘れさせるほどのことをする」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ