今年3月で発生20年となる地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして、殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の初公判が16日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。高橋被告は地下鉄サリン事件について「まかれたものがサリンだとは知らなかった。殺害の共謀もありません」と無罪を主張した。地下鉄サリン事件では初の裁判員裁判で、この事件を裁く最後の裁判。判決は4月下旬の見通し。
高橋被告はVXガス事件も無罪を主張。東京・目黒公証役場事務長監禁致死事件と都庁郵便物爆発事件で起訴内容の一部を否認した。
高橋被告は1995(平成7)年3月20日午前8時ごろ、元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(59)らと共謀、都内の地下鉄でサリンを散布させ、乗客や駅員らを死傷させたなどとして起訴された。
教団元幹部の確定判決などによると、高橋被告は実行役の豊田亨死刑囚(46)を日比谷線中目黒駅まで車で送ったとされる。
公判は裁判員裁判では最多の41回を予定。元教団幹部の井上嘉浩死刑囚(45)ら死刑囚6人を含む28人が証言する。