一連のオウム事件の刑事裁判は麻原死刑囚ら13人の死刑を含む189人全員の判決が確定し、2011年にいったん終結。その後、高橋被告ら3人が12年に逮捕され、昨年1月に約2年ぶりに再開された。
平田信(まこと)被告(49)は懲役9年、菊地直子被告(43)は懲役5年の判決を受けていずれも控訴している。
≪検察と弁護側 事件背景めぐり対立≫
高橋克也被告は法廷で地下鉄サリン事件での無罪を主張、弁護側は起訴内容すべてで争う姿勢を示し、冒頭陳述では教団と被告との関わりや独特の教義から事件を解き明かそうとした。一方、検察側は裁判員に「客観的証拠からどのような事実が認められるかを明らかにしていくことが大切」と述べ、事件の特異性や背景に過度に関心を向けないようくぎを刺した。
「動機立証に限界」
「犯行の背景事情や動機について立証することには限界がある。それらを立証しなければ、犯罪が成立しないというわけではない」
冒頭陳述の後半で検察側はこう強調した。