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【まぜこぜエクスプレス】Vol.40 ホームレスの社会復帰応援 雑誌「ビッグイシュー」 (2/4ページ)

2015.1.21 15:40

人通りの多い交差点に立つ雑誌「ビッグイシュー日本」(1冊350円)の販売者、菅野さん(左)と一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=東京都文京区・本郷三丁目の駅前交差点(山下元気さん撮影)

人通りの多い交差点に立つ雑誌「ビッグイシュー日本」(1冊350円)の販売者、菅野さん(左)と一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=東京都文京区・本郷三丁目の駅前交差点(山下元気さん撮影)【拡大】

 初めて野宿を経験したのは26歳だったという。土木・建築の仕事は年度末が最盛期で、4月から8月までは仕事が少ない。「野宿でも平気だった。あの頃はまだ公園のベンチでも眠れた。一時しのいで、また年度末になれば仕事が回ってくる」と危機感はなかった。しかし、やがてバブルがはじけ仕事が激減。40代後半から、新宿で段ボールハウスを作って寝るようになった。「しわ寄せは、いつも、うちらの方に来る」と振り返る。

 7年前、販売者に声をかけられたのがきっかけでビッグイシューとつながり販売者となった。その後、いったん離れていたが、紆余(うよ)曲折を経て戻ってきた。今はほぼ毎日、朝の7時から夕方5時まで、本郷三丁目の駅前交差点(東京都文京区)に立つ。「ビッグイシューとつながってよかったことは?」と聞くと、「以前は食べるに食べられなかった。今だったら心配することない」。心配なのは住居。菅野さんは現在も路上で寝ている。「住むところを確保するために貯金をするのが目標。人のいないときでも立っているよ」と静かに笑う。

見えない貧困層が増加

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