「ユイット」は舞台となるホテルの名前で、フランス語で「8」と「無限大」との2つの意味。物語の重要なキーワードで、作品には往年のフランス映画の雰囲気も漂う。
レビューは音楽やダンスに社会風刺も加えた大衆娯楽として、欧米で19世紀から20世紀にかけて普及した。日本でも日劇が一世を風靡、現在シアタークリエのある日比谷周辺からさまざまなレビューが発信されていた。小林は「歌とダンスとビジュアルで物語としての統一性を作る、総合芸術としての粋を集めたもの。遠い目標だけれど、時間をかけて日比谷に取り戻したい」と話す。
小林は宝塚OGの魅力を引き出すことに定評があり、蘭寿ほか出身者との仕事が多い。コンサートの構成・演出やアーティストへの詞の提供も手がけ、一昨年は井上と浦井健治、山崎育三郎の若手ミュージカル俳優3人によるユニット「StarS」の日本武道館公演を成功させた。今回は「フィリップさんなど、力のある異なったジャンルの方々と掛け合わせで、蘭寿さんや井上さんの新しい魅力を引き出せたら」。