震災を思わせるシーンを入れるのは、『SHOW-ism』2作目の稽古中に震災が起きたことに遡(さかのぼ)る。この作品ではニューヨークの地下鉄で停電が起き、居合わせたアーティストたちが暗闇の中で自然に歌を歌い、乗客たちが励まし合うシーンがある。震災前に書かれていた内容だが震災後の被災者の姿とも重なる。公演では「生きていてよかった」といった、実際に被災した観客からの感謝の声も寄せられた。
「最近はイルミネーションが派手になり、あれだけ騒がれた節電はどこかへ行ってしまった。いろんな現実があるはずなのに、目に入れたくないものになっている気がする。いまだからこそ思い出す必要があると考えた」と話す。