生演奏ベースに
スライ&ロビーは鉄壁を誇るリズムセクションとして1980年代のレゲエ・シーンを風靡(ふうび)した。ブラック・ウフルーやマキシー・プリーストといったスター歌手たちのバッキングで目撃した日本のファンも多いはず。しかし、90年代に入ると、コンピューターによるダンス・ホールの時代になり、生バンドが後退する。94年に、サヨコ(高橋佐代子/ゼルダ)はスライ&ロビーのプロデュースによる「上を向いて歩こう」をリリースするが、その頃は完全に打ちこみスタイルだった。
「現在は再び、生演奏をベーシックにしています。コンピューターと併用することにより、今までにないゴージャスな音になってます」
現在のレゲエは、一つの曲でMCと歌手が入り乱れるスタイルになっている。この盤もほとんどの曲でラップ的なMCとムード満点のボーカルが2本立てで入るが、その心地良さは格別だ。特に冒頭を飾るクリスタル・ケイと青山テルマは、本来レゲエ歌手ではないにかかわらず、すばらしいこなれ方である。