現役時代からお世話になってきた林さんは、2020年東京五輪での野球復活の可能性が高まっている現状を踏まえ、球団として競技の国際的な普及に貢献することは「有意義な活動」であると説明していた。そんな言葉を聞きつつ、心の中は感謝の気持ちでいっぱいだった。
今回の支援の話は、実は半年近く温めてきた構想だった。私が現役引退を表明した昨年春、古巣球団としてロッテから、私の引退セレモニーを用意してくれるという話をいただいた。このときの企画に携わってくれたのが林さんだった。
東京都内での会食の席上、私は林さんにニュージーランドで野球の指導に取り組むことの大変さと、球団としてできる限りの支援をお願いした。そこで浮上してきたのが、ボールなどの用具提供や人的交流だった。
理想だけでは進めない
ニュージーランド野球連盟のゼネラルマネジャー(GM)補佐に就任してから、悩みが尽きない日々だ。「野球の普及」という理想だけでは突き進めない現実も突きつけられた。以前からお世話になっている人からは「食べていけるのか」と心配していただいた。