結び目を探す
SANKEI EXPRESSの連載でも一端を紹介してきたが、その活動は実に幅広い。病院やマンション、旅館にライブラリーを作ったり、百貨店を巻き込んで読書イベントを仕掛けたり。「思わぬ人に会えるのが楽しい。『こういう本だったら読んでもらえるかな?』と考えて。たとえば、文学に興味がなくても、食べ物だったら関心を持ってもらえるかもしれない。だったら、おやつのエッセー本を差し出してみよう、なんて…」
その作業を「結び目を探す」と表現する。「本というメディアは、いつブレークスルーに出会えるか分からないし、読むためには持久力や忍耐力が必要。ただでさえ携帯電話やゲーム、アニメとメディアが時間の奪い合いをしている中、本の面白さを伝えるのはすごく難しい。だからこそ、相手が両手を伸ばした範囲にあるものと本を、どう結びつけるかが大事になってくる」