デバリツェボは、ロシアやウクライナの主要都市を結ぶ鉄道が交差し、東部2州の親露派支配地域を結ぶ幹線道路も通る重要都市。親露派地域に食い込む形で位置するため、同派にとっては軍事上の弱点ともみられていた。親露派は「包囲された領域は停戦ラインに当たらない」と主張し、15日以降も政権側への激しい攻撃を続けていた。
(中略)デバリツェボをめぐり、ロシアのプーチン大統領は17日、訪問先のハンガリーでウクライナ軍は投降すべきだと発言し、物議を醸していた>(2月18日産経ニュース)
米国は、ウクライナの親露派武装勢力とロシアは一体とみている。従って、プーチン大統領が明示的な指示を与えれば、親露派武装勢力の武力行使は止まると考えている。しかし、ロシアと親露派武装勢力の関係は、それほど単純ではない。ここで鍵を握るのはGRU(ロシア軍参謀本部諜報総局)だ。GRUは武器販売にも従事しており、簿外にプールした金を大量に持っている。