ホビー協会が主催するアジア最大級の手作り品見本市「日本ホビーショー」の来場者数も増加傾向に。2004年は約10万2000人だったが、震災後の12年は約13万3000人と過去最高に。来場者も50代以上の女性が中心だったが、30代が増えているという。築根専務理事は「携帯電話のデコレーションなど手軽にできる手芸のジャンルが増えたことが大きい」と分析する。
手芸ができる場所も増えている。ニットカフェ「森のこぶた」(東京都港区)は、ランチタイム後はお茶を飲みながら手芸を楽しむことができる。「ワークショップが開かれることもあれば、一人で来て作業をしている人もいます」とオーナーの喜多見理恵さん。
SNSの普及もブームを後押ししている。博報堂DYグループ(港区)の社内ベンチャーとして13年に始まった手芸ポータルサイト「ステッチステッチ」では、企業が作品のレシピを販売している。会員が作品をアップし、コメントを書くことも可能だ。
「作業中は集中できて癒やされる。作りたい作品がたくさんある」と話す手芸愛好家は多かった。ブームはしばらく続きそうだ。(油原聡子/SANKEI EXPRESS)